外壁塗装の歴史は浅い
2016.05.01 (Sun) 更新
外壁塗装が伝来したのは明治維新後であり、比較的その歴史は浅いと言われています。
それまでは日本家屋は壁を土で塗り固めた土壁が殆どでした。
これは日本の気候が温暖湿潤であり、その為日本の家屋は床が高く、壁は風通しが良い様に藁で編んだ土壁を使用することがもっとも適していたのです。
しかし、土壁は雨に濡れると崩壊してしまうため、当時の家は屋根が軒先に大きく張り出し、壁が雨で濡れないような構造になっていました。
それでも当時は家を持てるのは大きな土地を持っている地主で、一般の人は自分の家を持つことはありませんでした。
しかし明治維新後一人一人が自分の家を持つようになり、そうなると小さな土地に家を建てなければいけなくなったことから、それまでのような大きな軒先を付けることができなくなってしまいました。
そして、土壁が雨に濡れてしまう危険が高まることから、雨に濡れても大丈夫な均一の木の板材で下から板を重ねるように外壁を作っていく方法が主流になり、これに伴いだんだん外壁塗装が主流になったのです。
また、住宅の防水技術も向上し、最近では従来よりも気密性が高い建築が生まれているのです。